東洋英和女学院大学では、学生の「留学したい!」という思いを応援するプログラムや制度が多数用意されています。同大学の留学経験者に、留学費用や他大学と比較した制度、留学を通して成長したことなどについて聞きました。
Kさん
東洋英和女学院大学
国際社会学部コミュニケーション学科 4年生(取材当時)
- 留学プログラム:語学留学(2年生の後期出発 約6ヶ月間)
- 留学時期:2019年9月~2020年3月
- 留学先:オレゴン大学AEI(アメリカ)
- 留学中の単位認定数:16単位
大学の志望動機と留学を意識した時期
中・高時代に、ニュージーランド(3ヶ月)とカナダ(2週間)への短期留学を経験し、そこで学んだことや得た知識をもっと深めたくなり、大学では異文化交流や異文化理解について学びたいと思いました。教員になるために教職課程を履修したいとも思っていたので、その2つが実現できる大学はかなり絞られ、さらに留学プログラムも充実していたのが東洋英和です。入学前に、協定校・推薦校留学、語学留学のプログラムがあることまで把握していました。
「オレゴン大学AEI」を選んだ理由
オレゴン大学には日本語学部があり、日本に興味を持っている人が多く通っています。海外の視点から見る日本に興味があり、そこに通う人たちとの交流をきっかけに、視野を広げられることに期待してオレゴン大学を選びました。教育やスポーツにも力を入れており、週末に一緒にスポーツを楽しむこともできたので、自分の興味とマッチした交流ができるかも、選ぶポイントになると思います。私は自然が好きなので自然豊かな場所を選びましたが、買い物や娯楽も楽しみたいという人は物足りないと感じるかもしれません。アメリカでは銃の事件などもあるので、日本とは治安状況が違いますが、東洋英和のプログラムは治安のよい場所を選んでいるので安心感がありました。

留学にかかった費用(2019年の為替レート)
オレゴン大学AEIの学費等 | 授業料:1,287,360円 寮の滞在費(食費込み):約$5,000 / 学期×2学期=約$10,000 (現地校サイトでのオンライン決済のためドル表示) 諸経費:総額約290万円(2019年度) ※授業料、寮費の他、留学には様々な諸経費が発生します。 例:保険(現地で加入するもの、日本で加入するもの)、ビザ申請費用など |
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東洋英和女学院大学の学費 | 留学中の授業料等減免額:205,000円 |
寮での生活だったので、現地では買い物などにはあまりお金を使いませんでした。オレゴン大学寮での食事は、ポイント制です。1食あたり3~5ポイントかかり、私は1週間で60ポイントのプランでやりくりしました。オレゴン大学には「Janet Hughes Mersereau scholarship」という奨学金もあり、留学後の目標に関するエッセイを書くという課題にチャレンジして選ばれると、授業料が免除されるようです。留学費用に関しては、自分でアルバイトもしましたが微々たるものだったので、親には本当に感謝しています。

留学前に受講して役に立った授業
「異文化間コミュニケーション論入門」では、コミュニケーションを取る上でどのようなことに気をつけるべきかを学び、相手の文化的背景を考えられるようになりました。この授業を受ける前は、異文化とは対海外という印象を持っていましたが、バックグラウンドが違えばそれぞれ価値観も異なります。外国人に限らず、他人と話すことすべてが異文化だという切り口から、コミュニケーションについて学ぶことができました。
「Extensive English Program」では、海外で英語の授業を受けることを想定し、英語だけで授業を行い、積極的に発言する姿勢やノートの取り方、ディスカッションなどを練習しました。日本で体験しているのとしていないのでは、全然違うと思います。日本では先生がサポートしてくれますし、フィードバックももらえました。現地でもプレッシャーに負けずに頑張って発表することができ、他の学生から「すごいね!」と言ってもらえたのは、この授業のおかげだと思っています。
「留学準備講座」は、心構えやトラブルの対処法を自分の留学先に合わせて学ぶことができる授業です。救急車の呼び方や空港での手続きの流れなど、事前に知っておくと心に余裕を持って行動できるので、よい授業だったと思います。大学からのサポートは、本当に心強かったです。帰国後も変わらず気にかけてくださり、帰国後までが留学だなと実感し、帰国後のモチベーション維持にもつながりました。
留学経験後の変化や成長
大学のサポートはありますが、基本は自分で手続きを進めるので、留学を最初から最後までやり通すことで精神面の成長を感じました。オレゴン大学の語学学校に通っているのはアジアやヨーロッパからの学生たちなので、英語を第2外国語として学ぶ人たちとの交流が中心です。お互いネイティブではないので、つたないからこそ一生懸命に伝えたいことを伝えようとして、それを理解し合おうとするコミュニケーションを大切にできたのがいい経験でした。
もちろん、英語力の面でも、色々な表現が身についたり、会話で少しジョークを言えるまでに成長しました。帰国後のTOEFL ITPでも、今まで苦手だった分野の点数が伸びましたが、留学に行っただけで伸びたとは思いません。大切なのは、帰国後にどれだけ勉強や努力をし続けたかだと思います。現地でできた友達と定期的に連絡を取り合って、「私も頑張っているよ!」と言えるように勉強を続けています。

卒業後の進路
4月から英語の教員になりますが、もともと英語はあまり得意ではありませんでした。中学の短期留学で初めてニュージーランドへ行ったとき、英語ができないなりにも人と通じ合える瞬間を体験できたことが今でも印象に残っています。教員になったら、英語が苦手な生徒にも寄り添える授業をしたいですし、いろいろな切り口から生徒の興味を引き出せるようにしたいと思っています。教員になりたいから留学したわけではありませんが、結果として、今後に活かせる経験になりました。コロナの影響で以前より海外に行くことが難しくなりましたが、私が見てきた経験を伝えることで、生徒たちが海外に興味を持ってくれたら嬉しいです。
高校生へのメッセージ
留学は、目的がはっきりしていた方が得られることが多いと思います。大きなことでなくても、例えば、滞在するエリアにあるパンケーキ屋めぐりをしたいとか、現地で友達を作って帰国してからもやりとりをしたいとか、小さいことでもいいので、明確な目的を持って行く方が力になります。留学でしか得られない経験ができるので、もし迷っている人がいたら「失敗を恐れずにチャレンジしましょう!」と背中を押したいです。皆さんがかけがえのない留学生活を送れるように、心から願っています。
留学体験談 Vol.1
オーストラリア語学留学 Nさん
東洋英和の留学は、単位認定数が魅力!
留学体験談 Vol.3
タイから交換留学 Dさん
日本に留学中、人生初のアルバイトを経験!
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タイから交換留学 Nさん
タイから日本へ留学し、日本の企業に就職!
オープンキャンパス情報
2023年5月21日(日)10:00~15:00
- 「心理」・「保育」をテーマとした体験授業
- 東洋英和が誇る就職の話
国際社会学部では、国際社会学科 小寺敦之教授による特別プログラムを実施。「ネット&スマホの"つながり"とは? -メディア利用の心理学-」をテーマに、ネットやスマホが生み出す"つながり"の実体を読み解く体験授業です。
2023年6月18日(日)10:00~15:00
- 「国際・留学」をテーマとした体験授業
- 留学ガイダンス~東洋英和の留学を徹底解説!~
国際社会学部では、国際社会学科 桜井愛子教授と高﨑春華准教授、そして東洋英和コーヒープロジェクトチームによる特別プログラムを実施。コーヒーという身近な飲み物を題材として、SDGsへの取り組みについて考えます。「英和流・美味しいコーヒーの淹れ方」のレクチャーもあるので、コーヒー好きにもおすすめのプログラムです。
https://studyu.jp/feature/univ_report/toyoeiwa_sp1_top/