東洋英和女学院大学では、学生の「留学したい!」という思いを応援するプログラムや制度が多数用意されています。留学中の学費が免除になる入試、留学先の学費が免除される留学プログラムなど、留学にチャレンジする学生へのサポートを徹底分析! 東洋英和女学院大学国際交流センター事務長の坪内多恵子さんと、留学経験者4人にお話を聞きました。
目的・期間・行き先で選べる豊富な留学プログラム
海外提携校は世界11ヵ国19校
同大学の留学プログラムは、アメリカやカナダなどの英語圏だけでなく、アジアやヨーロッパ諸国など、多様な国や地域の留学先を用意。学びたい言語だけでなく、興味や目的に合った留学先を選ぶことができます。

「滞在先がホームステイか寮かは、留学する大学によって決まっています。行きたい国や大学を選ぶ際には、滞在形態が自分に合っているか確認することも大切です。現地での生活を通して、語学力だけでなく、人間としても成長したことを、帰国した学生たちと接する中で日々感じています」(坪内さん)
「外国語で学ぶ」学部留学と「外国語を学ぶ」語学留学+夏・春休みを利用した研修
「外国語で学ぶ」学部留学
学部留学では、国際政治学やアジア論など、自分の専攻と重なる科目を外国語(主に英語)で学びます。希望があれば、専攻とは異なる分野を学ぶことも可能ですが、すべて外国語での授業となるので、分野が異なるとより高い語学力が必要になるでしょう。留学先は、同大学が交換留学協定を結んだ大学(協定校)や、同大学によって選定された大学(推薦校)です。韓国やタイでは、「英語で学ぶ」授業もあります。
「外国語を学ぶ」語学留学
語学留学は、語学力を高めることを主な目的としています。留学先は、大学付属(または私立)のランゲージセンターです。このプログラムを利用して留学できるのは、国際社会学部の学生のみ。非英語圏の語学留学では、ドイツ語、スペイン語、フランス語、中国語、韓国語、タイ語を学ぶプログラムもあります。
夏・春休みを利用した研修
東洋英和女学院大学では、長期の留学のほかにも、海外の文化にふれながら英語力を高める「海外英語実習」や、学部・学科の学びに特化した「歴史文化研修C」「子どもと心理」「子どもと国際」「海外研修A~C」といった様々な海外渡航を伴うプログラムがあります。
留学体験談 Vol.1
オーストラリア語学留学 Nさん
東洋英和の留学は、単位認定数が魅力!
留学体験談 Vol.2
アメリカ語学留学 Kさん
希望の専攻・教職・留学、すべて実現!
1年間しっかり学べるプログラムは大きな魅力
留学先によっても期間が異なりますが、学部留学は1学期間または1年間、語学留学(国際社会学部の学生が対象)は1学期間(3ヶ月~6ヶ月)。夏休みや春休みを利用した研修期間は、約1~6週間です。
「専門分野を深く学びたいという思いと、語学力も頑張って身につけようという意欲のある学生が、協定校・推薦校への学部留学にチャレンジしています。英語圏の学部留学では、オーストラリアが人気です。非英語圏では韓国への希望者が多く、日韓文化比較論などを韓国語で学びます。全プログラムの中で一番人気があるのは、国際社会学部の学生が対象となっている長期の語学留学プログラムです。コロナ前は多いときで、約4割の学生が長期留学制度を利用しました。語学留学の留学先としては、カナダへの希望者が多いです」(坪内さん)
留学しても4年で卒業が可能
単位認定制度で申請できる単位数の上限は30単位、留学時期や履修等の条件を満たせば4年間での卒業が可能です。認定単位数の目安は、学部留学(協定校・推薦校)が20~30単位、語学留学が11~25単位。
「4年間で卒業が可能なカリキュラムとなっていますが、留学中はもちろん、留学前後もしっかりと学ぶことが前提です。出願には、成績や単位の基準があります。また、留学中は自己管理をしっかりすることが求められています。4年間の在学中に、留学経験を活かし、成長して本学を巣立ってほしいと願っています」(坪内さん)
費用面のサポートが充実
費用の目安
協定校留学 | 英語圏:80~260万円、非英語圏:10~67万円 |
---|---|
推薦校留学 | 英語圏:195~560万円 |
語学留学 | 英語圏:100~295万円、非英語圏:75~190万円 |
※費用の目安は円安が進む前のデータ。円安が進むほど、費用負担は増えます。
「新型コロナウイルスの影響で留学が難しい状況にありましたが、2022年の夏から再開できることになりました。円安の影響は、現地での支払いに大きく影響します。寮やホームステイの滞在費などは、現地で週ごと、または月ごとに支払う場合があります」(坪内さん)
最も費用がかからないのは協定校留学
学部留学や語学留学の場合、日本で在籍している大学と留学先の両方に、授業料などを納める必要があります。しかし、協定校留学の場合は、東洋英和女学院大学の授業料などを納めることにより、留学先の学費を免除。東洋英和女学院大学の場合、推薦校留学または語学留学に派遣される学生には、留学期間中に同大学に納入する納付金のうち、授業料と教育充実費の1/2を返還する減免措置が適用されます。
協定校・推薦校留学には2つの奨学金制度(返済不要)
「東洋英和女学院大学留学奨励奨学金(給付型)」として、協定校・推薦校留学プログラムに参加する学生(選考により年間最大20名)に、それぞれ20万円の奨学金が支給されます。もう1つ注目したい制度が、「東洋英和女学院大学留学奨励奨学金優秀者追加給費(給付型)」。両プログラム参加者のうち、出願時の成績が極めて優秀な学生(年間最大2名)に対して前述の20万円にプラスして、35万円または70万円が支給されます。
「協定校・推薦校留学の選考試験の出願には、かなりの語学力が求められるので、早くから準備する必要があります。出願して合格できれば、20万円の奨学金は給付されると考えてよいでしょう。成績優秀者の中から最大2名に給付される追加給費は、70万円を優秀な学生2名で分けて35万円ずつの支給となる場合もあれば、特に優秀な学生1名に70万円支給されることもあります。過去には、協定校留学で20万円にプラス70万円支給され、留学費用の負担を大幅に軽減できた学生もいます」(坪内さん)
留学費用の負担を減らせる入試に注目!
東洋英和女学院大学には、留学希望者にぜひチャレンジしてほしい入試が2種類あります。
「総合型選抜 併願型 英語4技能区分」
長期留学プログラム(語学留学は除く)で留学した場合には、留学期間中の授業料・教育充実費・施設設備資金の納付が免除されます。さらに、この入試で合格した受験生は、検定料10,000円(通常30,000円)で「スカラシップ入学試験」(下記参照)にチャレンジすることも可能。調査書の再提出が不要で受験できます。
2024年度入試のスケジュール
出願期間 | 2023年10月4日(水)~10月13日(金) |
---|---|
入試日 | 2023年10月22日(日) |
「スカラシップ入学試験」
合格者のうち、特に成績の優れた受験生は、2年間授業料など214万円(2021年度実績)が免除されます。入学後も学業成績が一定の基準に達していれば、最長4年間免除(授業料など428万円)が継続。
2024年度入試のスケジュール
出願期間 | 2023年12月1日(金)~12月8日(金) |
---|---|
入試日 | 2023年12月16日(土) |

留学準備もしっかりサポート
学部留学も語学留学も、1年生の4月から留学オリエンテーションに参加し、2年生からの留学に備えます。また、1年生前期のGPAがとても大切です。さらに、学部留学に出願する場合は、TOEFLのスコアなどの語学要件を満たす必要があります。就職活動のことも考えると、長期留学の場合は、影響の少ない2年生の後期か3年生の前期に出発できるように、早い段階から計画を立てておきましょう。
長期留学のモデルプラン(2年後期出発の場合)

「入学したばかりの1年生にとって、2年生の後期に出発する留学は先のことに思えますが、留学準備は4月の1週目からの留学オリエンテーションから始まっています。『1年生の4月から準備?』と驚かれることも多いですが、逆にそれぐらいの準備期間がないと1学期や1年間の長期留学で成果を出すことは難しいのです。本学の留学準備講座(留学予定者必修)では、危機管理や留学先の国について知り、カルチャーショックへの対応など、心がまえについても学びます。このように、入学から卒業まで、留学する学生をしっかりサポートします」(坪内さん)
海外からの交換留学生とも交流
同大学では、海外の大学からの交換留学生も受け入れています。大学内の国際交流センターでは、留学生が日本文化を体験したり、留学生と日本人学生が交流する機会となる企画を実施。国際交流センターと連携している部活「国際交流部」では、部員(Buddyといいます)が受入留学生の生活や勉強などをサポートします。このような活動を通して留学生を温かく迎え入れ、キャンパスが国際交流の場となっています。
「韓国からの留学生と、本学で韓国語を学んでいる学生が語学パートナーとなってお互いの言語を身につけるなど、様々な形で交流してきました。国際交流部の学生が引率して鎌倉へ行く、留学生の着物体験なども好評です。交流の様子については、本学のホームページで発信しています」(坪内さん)

タイからの留学生を温かく迎え、親身になってサポート
「社会言語学」と「国際コミュニケーション」が専門の竹下裕子先生(国際社会学部国際コミュニケーション学科 教授)は、日本人とタイ人の英語によるコミュニケーションについても、長く研究を続けています。タイの大学と交流協定を結ぶなど、同大学の国際交流を活性化させる活動も行っており、特にタイから来日した留学生たちを親身になってサポートしてきました。日本への留学がきっかけとなり、現在日本で働いているNさんもその1人です。Nさんの出身大学であるタイのチュラロンコーン大学との交換留学について、竹下先生にお話を聞きました。

「アメリカ人やイギリス人と交流できる機会は多いですが、タイ人と交流できる機会はなかなかないと思います。本学の生徒がタイ人と出会う場を作りたいと思い、タイのチュラロンコーン大学と協定を結びました。チュラロンコーン大学は、タイでトップの大学です。交換留学生としてタイから来た学生たちも、日本への関心が高く勉強熱心で、協定を結んだのは大成功だと思っています。当初は、タイ語ができないと留学できませんでしたが、チュラロンコーン大学が留学生向けに英語で授業を提供するプログラムを作ってくれました。ですから、今は英語力があれば協定校留学ができますし、タイ語のプログラムでの語学留学もあります。タイに興味を持ったら、ぜひチャレンジしてほしいです」(竹下先生)
留学体験談 Vol.3
タイから交換留学 Dさん
日本に留学中、人生初のアルバイトを経験!
留学体験談 Vol.4
タイから交換留学 Nさん
タイから日本へ留学し、日本の企業に就職!
高校生へのメッセージ
「入学すると全員に、留学のスケジュールや留学先に関する情報などが詳細に書かれた『留学ハンドブック』が配布されます。オープンキャンパスには留学のブースもあるので、入学前に何でも聞いていただきたいです。みなさんの留学の夢を実現するために、入学から卒業までしっかりサポートしていきます。キャンパスでお会いしましょう」(坪内さん)

東洋英和女学院大学の「留学体験談」
留学体験談 Vol.1
オーストラリア語学留学 Nさん
東洋英和の留学は、単位認定数が魅力!
留学体験談 Vol.2
アメリカ語学留学 Kさん
希望の専攻・教職・留学、すべて実現!
留学体験談 Vol.3
タイから交換留学 Dさん
日本に留学中、人生初のアルバイトを経験!
留学体験談 Vol.4
タイから交換留学 Nさん
タイから日本へ留学し、日本の企業に就職!
オープンキャンパス情報
2023年5月21日(日)10:00~15:00
- 「心理」・「保育」をテーマとした体験授業
- 東洋英和が誇る就職の話
国際社会学部では、国際社会学科 小寺敦之教授による特別プログラムを実施。「ネット&スマホの"つながり"とは? -メディア利用の心理学-」をテーマに、ネットやスマホが生み出す"つながり"の実体を読み解く体験授業です。
2023年6月18日(日)10:00~15:00
- 「国際・留学」をテーマとした体験授業
- 留学ガイダンス~東洋英和の留学を徹底解説!~
国際社会学部では、国際社会学科 桜井愛子教授と高﨑春華准教授、そして東洋英和コーヒープロジェクトチームによる特別プログラムを実施。コーヒーという身近な飲み物を題材として、SDGsへの取り組みについて考えます。「英和流・美味しいコーヒーの淹れ方」のレクチャーもあるので、コーヒー好きにもおすすめのプログラムです。

