「現代アートや現代文化に関わることなら何でもOK」というのが吉澤教授のスタンスだ。過去にゼミ生が取り上げてきたテーマは、漫画、コスプレイヤー、お笑いファン文化など多岐にわたる。
新しいアートの情報を得るには、現場に足を運ぶのが一番だ。吉澤ゼミでは、年1回フィールドワークを実施。観察、調査、分析をし、後日報告会を開く。「同じ現場にいても、人によって受け取り方は様々です。思いもつかなかった他人の意見を聞くことで、視野が大きく開けます」と吉澤は言う。
近年、芸術祭がブームとなっているが、吉澤教授がそもそもアートに興味を持ったきっかけは、2003年の「大地の芸術祭」だった。「芸術祭が増えている理由の一つは、地域活性化につながるから。しかし、それならテーマは、ゆるキャラでもB級グルメでもいいはずです。なぜ、アートなのか? 答えは簡単ではありません」
さらに本質的な問いは「アートって何?」というものだろう。「デュシャンが100年以上前に、便器を『これはアートです』と言って出展して以来、コンセプトがアートになったのです」。「アート」として社会の何をどう切り取って見せるかが問われる時代なのかもしれない。
「情報をできるだけ多く集め、客観的な視点から物事を説明する。大学のゼミで身につけられるのは、社会に出て必ず必要とされる、そんな力です。アートは、言語化が非常に難しい分野。それだけに、研究のしがいがあります。ぜひ、一緒に研究しましょう」
基本情報
学部名 | 共立女子大学 |
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学部名 | 文芸学部 |
学科名 | 文芸教養コース |
教員名 | 吉澤 弥生 |
フリガナ | ヨシザワ ヤヨイ |
URL | – |
研究情報
主催ゼミ | 芸術社会演習Ⅰ、芸術社会演習Ⅱ |
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研究キーワード | アートプロジェクト,文化政策,労働,地域,社会運動 |
最近の研究・論文 | – |
実績等 | – |