大島准教授がメディアに興味をもったのは、小学生の時。「新聞社が主催する作文コンテストの受賞がきっかけで、全国からたくさんのお便りをもらいました。とても感激するとともに、メディアのもつ影響力の大きさを実感しました」
近年はSNSが普及し、メディアの在り方も大きく変わってきたが「今の状況を読み解くには、歴史を誠実に知ることが大切」と話す。「古いものの中にも、現代社会で必要とされるものが必ずある。それを正しく捉えることで、新しい世界が見えてくるのです」
3年生のゼミでは、疑似環境やポスト・トゥルースなど様々な現代的テーマで、メディアと社会の関係を探求する。取材当日は、当事者と観察者の視点について芸能人の例もあげながら学生たちと意見を交わし、今は誰もが観察者になる時代であることなどを認識し合った。「ゼミの学びもそうですが、学生には『想像力』『直観力』『洞察力』をつけてほしい。与えられた情報を鵜呑みにせず、それは自明のことなのか、自分の中で正しいと納得できるのかを問い直す。解は1つとは限らないので、もう一歩踏み込んで考えてみることも必要です」
メディア文化や歴史を学ぶ意義は、「複眼的思考が培われる」ことであるという。「細分化した現代社会の事象を捉えるには、いろいろな角度から物事を見ることが大切です。そして、多様な価値観を身につけ、それを様々な形で応用していく。まさに社会に出た時に求められる力を養うのに適した領域だと思います」
基本情報
大学名 | 共立女子大学 |
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学部名 | 文芸学部 |
学科名 | 文芸メディアコース |
教員名 | 大島 十二愛 |
フリガナ | オオシマ ソニア |
URL | – |
研究情報
主催ゼミ | 文芸メディア演習Ⅰ、文芸メディア演習Ⅱ、卒業論文ゼミナール |
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研究キーワード | メディア文化・出版文化・歴史社会学・子ども文化事業・デパート・記号論 |
最近の研究・論文 | – |
実績等 | – |