共立女子大学のゼミ

フランスの視点で、日本や自分を考察する!【文芸学部 田口亜紀ゼミ|共立女子大学】

フランスの語学、文学、文化が研究対象。「もともと19世紀のロマン文学が好きで、ネルヴァルという作家を研究していました。彼が著した旅行記を読むと、異文化や他者との出会いを通じて『自分とは何か?』を問い直していることがわかります。旅に出て発見するのは「自分」。そのプロセスが面白かった。私のゼミの学びも同様で、フランスの文学や文化を学ぶことで、日本や自分自身を違う角度から考察する面白さを知って欲しいのです」

田口教授は、監修した『旅するフランス語』(NHK Eテレ)でも、フランスの文化や日常を旅の1シーンとして紹介。「たとえばお店に入る時、フランスでは必ず『こんにちは』と挨拶をします。商品を手に取る時も、一言『いいですか?』と断りを入れる。日本とは異なる習慣ですね」。実はこの違いには文化的な背景が関係しているのです。1年次のゼミでは、そうした日本とは異なるパリの文化的、社会的背景を調べて、散歩コースを考えるグループワークも行っている。

映画や演劇、音楽、美術など興味関心のあるものから学びを深めていくことも多い。「たとえば『レ・ミゼラブル』のミュージカルを観てから原作を読む。するとフランスの歴史や社会情勢がつぶさに描かれていて、原作の方が面白かったという学生も少なくありません」

「フランス革命に象徴されるように『人権』を重んじ、『哲学』が根付いているのがフランス。常識を『本当に正しいのか?』と疑ったり、『根拠は何だろう?』と探求したりするのがフランス人の面白いところだと思っています。学生には、そんな姿勢も学んで欲しいですね」

ゼミ「パリを歩こう」で履修生が作成したポスター。
授業では資料調査の方法を学んだ上で、それを魅力的に表現する工夫をしてプレゼンテーションに臨みます

基本情報

大学名 共立女子大学
学部名 文芸学部
学科名 フランス語 フランス文学コース
教員名 田口 亜紀
フリガナ タグチ アキ
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研究情報

主催ゼミ フランス文学、比較文化、第二外国語学習
研究キーワード フランス・ロマン主義、日仏交流、観光文化、ジェンダー研究、フランス語教授法
最近の研究・論文
実績等