大学生の新生活

【新大学生の心得!】大学生の新生活を狙う詐欺やマルチ商法、宗教勧誘に注意しよう!

大学や専門学校に入学した人は、4月から始まる新しい生活に希望と好奇心を持って臨んでいることでしょう。大学生になると高校生のときより交友範囲が広がり、いろいろな人との出会いがあります。しかし近年、大学生をターゲットとした詐欺などが横行していることも事実です。そこで今回は、大学生が新生活を送るに当たって注意すべきポイントを解説します。

大学生が標的にされやすい、金銭が絡む詐欺

大学生はまだ社会経験が少なく、詐欺に関する知識も不足しています。そこに目を付けて詐欺や宗教勧誘などが目的で近づいてくる人もいるかもしれません。親元を離れて初めて一人暮らしをする人も多く、トラブルに遭いそうになったときに相談できる家族が身近にいないことが、詐欺師につけこむ隙を与えてしまうことになります。

大学生が遭いやすい詐欺には、どのようなものがあるでしょうか。例を挙げて説明します。

高額なDVDなど購入させる投資詐欺、仮想通貨の詐欺も!

投資という名目で、お金を巻き上げるのが投資詐欺です。投資詐欺で多いのが、先輩や友人からの勧誘です。「自分の将来のために投資をやってみないか」「絶対にもうかる話がある」などの文言で誘い出し、高額な投資用教材DVDなどの購入を迫ります。高額を理由に断ると、学生ローンを組んだり、金融機関で借りるようしつこく求めてきます。投資の名目は仮想通貨や株式取引、先物取引、不動産投資などもあります。

先輩や友人だから「断りにくい」と思うかもしれませんが、そこが詐欺の狙い目。うっかり契約すると、高額な借金を背負うことにもなりかねません。

マルチ商法

マルチ商法とは、ピラミッド構造の会員組織を作り、上の階層の会員が下の階層の会員に商品を販売することで、利益を得るビジネスです。会員になると、自分の下に会員を作らないと利益が上がらない仕組みになっているので、会員を増やすための勧誘が問題になっています。

例えば「わりのいいバイトがある」「情報商材を売ると必ずもうかる」「友だちを紹介したらマージンがもらえる」などいかにもお金になりそうな話をされた上で、高額な商品を買わされます。

しかし実際に、もうかることはまずなく、高額な商品を買ったという事実だけが残ることになります。こうしたマルチ商法では、自分が被害者になるだけでなく、相手に商品を買わせたということで加害者にもなりかねません。友人や社会的信用を失うことにもなります。

架空請求詐欺

郵便やメールで、「有料サイトの使用料が支払われていない」と身に覚えのない請求をしてくるのが架空請求詐欺です。「このまま放置しておくと、自宅や学校に連絡する」と不安をあおり、記載されている連絡先に電話すると「期日までに支払わないと裁判になる」などと脅されます。

身に覚えのない請求が届いた場合は、こちらから連絡せず無視するのが鉄則です。

アポイントメント商法

電話や郵便を使って、「抽選の結果あなたが選ばれました。商品を取りに来てください」などと言って喫茶店や事務所に呼び出し、長時間にわたって語学教材や会員権、アクセサリーなどの購入を迫る手法です。

相手の話術に乗せられて、あるいは長時間拘束されて疲れてしまい、気がついたら購入契約をしてしまったというケースも少なくありません。

安易なアルバイトは犯罪の可能性

「預金口座を作ってくれたら5万円で買う」「携帯電話を調達してきてほしい」「現金を受け取るだけの簡単なバイトがある」などの依頼に、軽い気持ちで応じてしまうのは危険です。

その口座や携帯電話が詐欺に使われたり、特殊詐欺で被害者から現金を受け取る「受け子」の役を負わされる可能性があります。知らぬ間に犯罪に加担していたということにならないよう、うまい話にはすぐに乗らず慎重な行動を心がけてください。

狙われている個人情報

金銭をだまし取られる詐欺とは違いますが、個人情報を搾取しようという犯罪もあります。取られた情報は悪質なセールスや宗教勧誘に悪用される可能性があるので、個人情報の取り扱いには慎重になりましょう。

個人商法の搾取は、いろいろな手段が用いられます。

大学の関係者を装う

学生部など大学の関係者を名乗り、大学生本人ではなく、家族に「連絡を取る必要があるので、お子さんの携帯番号を教えてほしい」などと聞き出すことがあります。不審を感じたら、大学に確認するようにしてください。

アンケートや署名などを装う

アンケートや署名活動と称して、個人情報の記載を求められます。安易に応じないようにしましょう。

家庭教師アルバイトの登録を装う

家庭教師アルバイトの登録と称して、個人情報の記載を求める手口です。家庭教師は紹介されず、個人情報だけが名簿業者に流れる場合があるので注意が必要です。

SNSやブログへの投稿から特定

SNSやブログに投稿した文章や写真から、個人情報が特定されるおそれがあります。投稿する際には細心の注意を払うようにしましょう。

契約する前に第三者に相談を

一人で悩んだり、解決しようとせずに、家族や友人に相談しましょう。詐欺師は、だまそうとする相手が第三者に相談するのを嫌います。第三者から「それ、詐欺なのでは?」「だまされるといけないからやめておいたほうがいいよ」などとアドバイスされ、詐欺が失敗に終わるのを避けたいからです。

そのため「この話、他の人には内緒」とくぎを刺されることもあります。ですが、契約する前に、家族や友人に相談してみて、冷静な意見を聞くようにしましょう。

また各種相談窓口に連絡してアドバイスを受けることもできます。消費者のトラブル全般に対応している相談窓口「消費者ホットライン(188)」、国民生活センターが運営している「平日バックアップ相談」、金融庁が開設している「金融サービス利用者相談室」などがあります。

大学によっては、詐欺や金銭トラブルの相談を受け付ける窓口を設けているので、まず大学に相談するという手もあります。

平日バックアップ相談:消費者庁
金融サービス利用者相談:金融庁

宗教勧誘には毅然(きぜん)とした態度で

カルト的性質を持つ新興宗教団体は、大学生をターゲットにしていることが少なくありません。勧誘員は、はじめのうちは宗教色を出さず、サークルやボランティア団体などを装って近づきます。そして食事会や自己啓発セミナーなどを催し、親しくなった上で入信を迫ります。親しくなった人だから断りにくいなどと考えず、毅然とした態度で拒絶しましょう。

覚醒剤などの薬物には絶対に手を出さない!

「自分に自信がつく」「気分がスッキリする」「充実感がある」「やせられる」「たばこや酒より害が少ない」など、甘い誘いとともに薬物を勧められても、絶対に手を出してはいけません。「一度だけ」のつもりでも、薬物には強い依存性があるので、自分の意志でやめるのは容易ではありません。もし先輩や友人に勧められても、きっぱり断るようにしましょう。