大学生の新生活

大学のオンライン授業に必須な【ネット回線】。一人暮らしの学生はどうすればいい?

新型コロナウイルス感染症拡大で学生生活は大きく変わりました。特に変わったのは、オンラインの授業が当たり前となったこと。春からの新生活を迎えるにあたり、一人暮らしでどのようにネット回線を用意すればよいのかを見てみます。

ネット回線がなければ大学の授業が受けられない時代に

オンライン授業とは、インターネットを使ってリモートで授業を受けること。つまりインターネットが利用できるネット回線を用意できなければ、授業も受けられないことになります。大学に進んで一人暮らしを始める場合、まずネット回線を用意しなくてはいけません。

ネット回線には大きく、「固定回線」「モバイル回線」に分けられます。

モバイル回線とは、スマートフォンなどの携帯端末向け回線のこと。スマートフォンなどを経由して、パソコンからインターネットを利用することになります。モバイル回線なら、すでに持っているスマートフォンの回線をそのまま使うこともできますし、新規に契約するにしてもいつでも好きなタイミングでできるので、導入は手軽になります。

一方、固定回線とは、家の中に有線ケーブルを引いて利用するインターネット回線であり、光回線、ケーブルテレビ回線などと呼ばれることもあります。回線を引くには工事が必要ですが、「インターネット回線あり」という物件であれば、工事の必要はなくすぐに利用できます。

どこでもすぐ使える「モバイル回線」

まずはモバイル回線から解説します。
モバイル回線のいいところは、場所にとらわれないことです。スマートフォンがあるところなら、自分の部屋であろうと、外の喫茶店であろうと、インターネットにアクセスさえできれば、オンライン授業を受けられるようになります。

スマホを持っていればテザリングで簡単に

モバイル回線を使ってパソコンからインターネットを利用するには、スマートフォンの「テザリング」機能を利用するのが簡単です。テザリングとは、スマートフォンのモバイル回線を、パソコンなどの他の機器からも利用できるようにする方法です。
ただし、オンライン授業を始めるたびにテザリングを開始する操作が必要となり、やや煩雑になります。

NTTドコモ テザリング
https://www.nttdocomo.co.jp/service/tethering/

シッカリ使うならWi-Fiルーターを

スマートフォンとは別に、モバイル回線を新しく契約する方法もあります。これは、Wi-Fiルーターという機械を使ってモバイル回線を使うというものです。上で説明したテザリングの専用機械と考えればいいでしょう。通常のスマートフォンは、音声通話とデータ通信の両方に対応していますが、Wi-Fiルーターはデータ通信のみの回線となります。その分、価格も抑えられます。

Wi-Fiルーターには、バッテリー内蔵モデルと、そうでないモデルがあります。バッテリー内蔵のモバイルルーターなら、外に持ち出せるので、どこででも利用できるのが利点です。
バッテリーを持たないモデルは、固定使用向けであり、コンセントに接続して使用します。そのため長時間電源を入れたまま、安定して使用できることがメリットです。Wi-Fiのアンテナも大きめなので、電波も安定して接続できます。有線LANポートが用意されていることも多く、パソコンなどの接続がしやすくなっています。

バッテリー動作のモバイルWi-Fiルーター(左)と固定使用向けのモバイル回線を使用するWi-Fiルーター(右)

「モバイル回線」はデータ通信上限に注意

モバイル回線は、契約によってデータ通信量の上限が決まっているのがデメリットとなります。プランで「使い放題」をうたっていても、数日単位期間での通信量などでなんらかの制限があることがほとんどです。この毎月の上限を意識しながら、工夫して利用する必要があります。これはスマートフォンと同じですが、上限を超えると、通信速度が低速に制限されます。

モバイル回線のスピードは、一般的な4G(LTE)であればおよそ100Mbps以下です。ただ、最近の各社の20GB以上使える大容量や無制限プランでは、容量を超過して低速になっても、約1Mbpsとそこそこ使える速度になっていることが多く、このプランなら制限されても動画視聴やオンライン講義なども画質を下げつつ無制限に利用できるでしょう。

なお、上限に達すると128kbpsまで遅くなる契約もあります。これは1Mbpsのさらに10分の1程度のスピードですので、オンライン授業や動画視聴はおろか、一般のWebサイトを閲覧するのも満足にアクセスできないレベルです。超過時のスピードについては確認しておきましょう。

「固定回線」は、高速で安定しているが、外出時には使えない

次に固定回線について説明します。

固定回線は、比較的安定した高速通信ができることと、データ通信の上限なく利用できることがメリットです。一般的な光回線のスピードは1Gbpsと、モバイル回線に比べるとはるかに高速です。逆に、デメリットは物件内でしか利用できないため、外出時には使えないことです。

最近の賃貸住宅には、あらかじめネット回線が用意されている物件も多くなっています。こういった物件は、検索時に指定できるので、簡単に見つけることができるでしょう。
またネットの利用料金も、部屋の賃貸料金に含まれます。一見すると無料で使えているように感じますが、賃貸料金に上乗せされているだけともいえます。中にはネット接続が別になっている物件もありますので、確認しておきましょう。


回線は他の住人と共用。設備が古い物件には注意

アパートやマンションなどの集合住宅のネット契約は「マンションタイプ」などと呼ばれ、同じ建物にあるいくつもの部屋で共有しています。そのため、別の部屋の住人が大量にネットを利用すると、そのしわ寄せを受けて、ネットワーク速度が遅くなることもあります。

それから古いアパートやマンションの場合は、回線の種類にも注意しましょう。最近は高速な「光回線」が主流になっていますが、光回線が普及する前に回線を引いた物件では、遅い回線(例えばVDSLなど)のままの場合が考えられます。古いために通信速度は最大100Mbps程度と、一般的な光回線の10分の1以下のスピードになりますが、オンライン授業を受ける分には問題ないレベルとはいえます。

物件選びでは回線についても一緒に考えよう

モバイル回線にするか固定回線にするかは、物件選び際に合わせて考えておきましょう。固定回線付きの物件であれば、インターネットの利用料金を抑えられますし、スマートフォンのデータ通信量を気にする必要もなくなります。万が一、固定回線の速度が振るわないなどのトラブルがあれば、一時的にスマートフォンのテザリングを使うという手もあります。

一方、好きな間取りの部屋に住むことを優先に物件を探したいなら、モバイル回線を選ぶのがよいでしょう。固定回線の有無を気にせず部屋を探すことができ、将来の引っ越しも自由になります。

コロナ禍では「固定回線」が有利

現在はコロナ禍という特殊事情があるので、外出する機会が減っています。外出自粛が続くなら、ほとんどの時間を自分の部屋で過ごすことになるので、固定回線のほうが役立つといえます。