専門は英語教育。「日本人は、自分たちがどのような英語力を必要としているのかについて、共通理解がないのが問題」だという。「英語を何に使うのか。そもそも何をもって英語ができるというのか、ということさえも明確ではありません。そこを研究し、日本人に適した英語能力の測定法や英語教育のシステムを開発したいと考えています」
ゼミでは、英語を切り口に量的研究(データを統計的に分析)や質的研究(数量化できないデータを集めて言語的に分析)を行い、社会を読み解くトレーニングをしている。「数字に対して苦手意識をもつ学生もいますが、すぐに慣れます。というより、数字がある方が自分の意見を述べやすいと考える学生も多いですね」
例えば、Amazonで商品の紹介文を集めて、どんな言葉が多く使われているかなどを分析。「商品の種類によっては “伝統”という言葉がとても頻繁に使われているなど、企業の言葉の選び方から気づかされることも多々あります。次は英語で書かれたホームページとの比較にチャレンジさせてみたいですね」
学生たちには、「どんな物事も、まずそれが事実かどうかを確認し、根拠をもって主張する力を身につけてほしい」と話す。「自分が直感的に信じていたことも、データを集めて数字や言葉で説明すると説得力が増します。また、英語を通して、言葉の分析の楽しさに気づいてほしいですね。そうすることで、英語を使う場面や、英語が話せるというのはどういうことなのかを突き詰めて考えるきっかけになると思います」
基本情報
大学名 | 共立女子大学 |
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学部名 | 国際学部 |
学科名 | 国際学科 |
教員名 | 市山 陽子 |
フリガナ | イチヤマ ヨウコ |
URL | – |
研究情報
主催ゼミ | 英語教育(TEFL)、応用言語学 |
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研究キーワード | 学習管理システム(LMS)構築、言語テスト作成、RASCH分析、英語プレゼンテーション、アカデミックライティング力 |
最近の研究・論文 | – |
実績等 | – |